グラン・トリノ クリントイーストウッド [映画]
評価☆☆☆☆☆
主演、監督クリントイーストウッドの作品です。
朝鮮戦争で受けた心の傷の未だ癒えないポーランド系の老人と少数民族モン族出身の姉弟との心の交流をビンテージカー「72年型グラン・トリノ」を素材にして見事なまでに描き切った快作。
最初から中盤まではゆったりとした流れでシュールな笑いを織り交ぜながら進んでいく。
クリントイーストウッドが演じる主人公ウォーリーは妻に先立たれ、自分の子供たちと上手く付き合う事もできず、孤独な暮らしをしている。
朝鮮戦争で受けた心の傷により人と接することを極端に嫌い、戦地での自らの罪を忘れる事ができず、自分を責め続けている。
とはいっても最初はただの皮肉屋ジジイにしか見えない。
その印象が変わるのは中盤からの、隣に住むモン族の兄妹と交流が深まっていく場面。
見ていてこころが暖かくなり、思わず微笑んでしまうことだろう。
だがその平和も、街のギャングにより崩されてしまう。
終盤の息をのむ緊張感はものすごい。
最後はとても悲しくなってしまい、正義と悪について色々考えさせられる作品だった。
今までで一番好きな作品となりました。
主演、監督クリントイーストウッドの作品です。
朝鮮戦争で受けた心の傷の未だ癒えないポーランド系の老人と少数民族モン族出身の姉弟との心の交流をビンテージカー「72年型グラン・トリノ」を素材にして見事なまでに描き切った快作。
最初から中盤まではゆったりとした流れでシュールな笑いを織り交ぜながら進んでいく。
クリントイーストウッドが演じる主人公ウォーリーは妻に先立たれ、自分の子供たちと上手く付き合う事もできず、孤独な暮らしをしている。
朝鮮戦争で受けた心の傷により人と接することを極端に嫌い、戦地での自らの罪を忘れる事ができず、自分を責め続けている。
とはいっても最初はただの皮肉屋ジジイにしか見えない。
その印象が変わるのは中盤からの、隣に住むモン族の兄妹と交流が深まっていく場面。
見ていてこころが暖かくなり、思わず微笑んでしまうことだろう。
だがその平和も、街のギャングにより崩されてしまう。
終盤の息をのむ緊張感はものすごい。
最後はとても悲しくなってしまい、正義と悪について色々考えさせられる作品だった。
今までで一番好きな作品となりました。
乙一 The Book [小説]
The Book―jojo’s bizarre adventure 4th another day
- 作者: 乙一
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2007/11/26
- メディア: 単行本
今日は乙一です。
この作品を知らない人でも『ジョジョの奇妙な物語』を知っている人は多いんじゃないでしょうか。
乙一×ジョジョ。
最強のタッグです。
荒木 飛呂彦のジョジョの世界観そのままに、乙一が物語をつづっています。
内容としてはジョジョ第四部のスピンオフとなっていますが、ジョジョを読んでなかった私にも理解できました。
結構長い作品ですがさすが乙一の作品ということで読みやすいです。
湊かなえ 告白のレビュー [小説]
この小説は、本屋でなんとなく買ってみようかな、と手にとった作品。
ですが、あまり期待していなかった私に満足以上のものをくれました。
映画化もされ有名な作品ではあるが、映画だけ見た。という人も多いと思うので是非とも読んでほしいです。
まず最初の1章を読んで、衝撃を受けました。
新しい・・・
一人の教師による『HRでのお話』で話が進んでいく。
語り口調だけで進められていくストーリー。
真新しい表現方法に感動しながら読みすすめていると・・・
普通の中学校の日常が一変。
教師の『告白』によって衝撃が教室中に走る。
悲しい事故によって亡くなった教師の娘が、実はこのクラスの生徒に殺されたのだという。
ここまで読んでしまうと、途中で休憩を挟む余裕などなくなるはず。
私も3時間ほど、何もせずストーリーに没頭してしまいました。
章ごとに語り手が変わり、それぞれの『告白』によって明かされる真実。
申し分ないストーリー、表現方法に加えて最後にはどんでん返しまで!
読み終えた後には爽快感と、こんな凄いストーリーを描ける人がいるなんて・・・
と、唖然としてしまいました。
今まで多くの作品をよんできたが、初めての感覚でした。
友人たちに勧めていると、映画化が決定。
もちろん見に行きました。
原作を読んだはずなのに最初の衝撃にはじまり、中盤のわくわく、最後の爽快感など
原作をよんだ時と全く同じ感動がありました。
それもそのはず、原作者湊かなえさんが
「原作を超えた!」
とおっしゃる程の出来です。
是非、原作・映画の両方を楽しんでいただきたいと思う作品です。