湊かなえ 告白のレビュー [小説]


告白

告白

  • 作者: 湊 かなえ
  • 出版社/メーカー: 双葉社
  • 発売日: 2008/08/05
  • メディア: 単行本


この小説は、本屋でなんとなく買ってみようかな、と手にとった作品。
ですが、あまり期待していなかった私に満足以上のものをくれました。
映画化もされ有名な作品ではあるが、映画だけ見た。という人も多いと思うので是非とも読んでほしいです。

まず最初の1章を読んで、衝撃を受けました。
新しい・・・
一人の教師による『HRでのお話』で話が進んでいく。
語り口調だけで進められていくストーリー。

真新しい表現方法に感動しながら読みすすめていると・・・

普通の中学校の日常が一変。
教師の『告白』によって衝撃が教室中に走る。

悲しい事故によって亡くなった教師の娘が、実はこのクラスの生徒に殺されたのだという。


ここまで読んでしまうと、途中で休憩を挟む余裕などなくなるはず。
私も3時間ほど、何もせずストーリーに没頭してしまいました。

章ごとに語り手が変わり、それぞれの『告白』によって明かされる真実。
申し分ないストーリー、表現方法に加えて最後にはどんでん返しまで!

読み終えた後には爽快感と、こんな凄いストーリーを描ける人がいるなんて・・・
と、唖然としてしまいました。

今まで多くの作品をよんできたが、初めての感覚でした。

友人たちに勧めていると、映画化が決定。
もちろん見に行きました。

原作を読んだはずなのに最初の衝撃にはじまり、中盤のわくわく、最後の爽快感など
原作をよんだ時と全く同じ感動がありました。

それもそのはず、原作者湊かなえさんが
「原作を超えた!」
とおっしゃる程の出来です。

是非、原作・映画の両方を楽しんでいただきたいと思う作品です。
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