湊かなえ 告白のレビュー [小説]
この小説は、本屋でなんとなく買ってみようかな、と手にとった作品。
ですが、あまり期待していなかった私に満足以上のものをくれました。
映画化もされ有名な作品ではあるが、映画だけ見た。という人も多いと思うので是非とも読んでほしいです。
まず最初の1章を読んで、衝撃を受けました。
新しい・・・
一人の教師による『HRでのお話』で話が進んでいく。
語り口調だけで進められていくストーリー。
真新しい表現方法に感動しながら読みすすめていると・・・
普通の中学校の日常が一変。
教師の『告白』によって衝撃が教室中に走る。
悲しい事故によって亡くなった教師の娘が、実はこのクラスの生徒に殺されたのだという。
ここまで読んでしまうと、途中で休憩を挟む余裕などなくなるはず。
私も3時間ほど、何もせずストーリーに没頭してしまいました。
章ごとに語り手が変わり、それぞれの『告白』によって明かされる真実。
申し分ないストーリー、表現方法に加えて最後にはどんでん返しまで!
読み終えた後には爽快感と、こんな凄いストーリーを描ける人がいるなんて・・・
と、唖然としてしまいました。
今まで多くの作品をよんできたが、初めての感覚でした。
友人たちに勧めていると、映画化が決定。
もちろん見に行きました。
原作を読んだはずなのに最初の衝撃にはじまり、中盤のわくわく、最後の爽快感など
原作をよんだ時と全く同じ感動がありました。
それもそのはず、原作者湊かなえさんが
「原作を超えた!」
とおっしゃる程の出来です。
是非、原作・映画の両方を楽しんでいただきたいと思う作品です。
コメント 0